すべては、勘違いから始まった
「相続税が大変」「早めの対策しないと」
そんなざっくりした情報だけで、不安になっていた頃がありました。
相続の手続きって難しそうだし、放っておくと損をするもの。
そんなイメージでした。
でも、親とは、「相続」はおろか、お金の話さえしたことがなく。
何かしなきゃと思っていた矢先、
「実家の名義変更をしておけば、相続税を減らす対策になるらしい」
との話が。
関係する書籍によれば、
税金面だけでなく、諸々の手続きがスムーズになるメリットがあるとのこと。
コレだ!と、
私は、重い腰を上げました。
親を、その気にさせよう
父の機嫌の良さそうなとき、
勇気を振り絞って尋ねてみました。
・お父さん、この家って、お父さんのものだよね
・ここでいつまで暮らそうとかって、考えたりするの?
・何かあったときのために、名義を変えとくとかってどう?
父は、
いつまでかはわからないけど、当分はここ(実家)に居たい
と言いました。
今思えば、この会話が、私たち親子の「相続対策」のスタートでした。
名義を変えることは、その時点では賛成も反対もなく、
ただしばらくして、
「知り合いの司法書士さんが会ってくれることになった」
と、父から連絡が来ました。
あっさりと空気を変えた、専門家のひとこと
司法書士の先生にお会いして、ものの数分でした。
父がいくつかの質問に答えると、
「〇〇さんの場合、相続税はかからないと思いますよ」
、、、先生。と、おっしゃいますと?(親子でポカン)
もちろん、このブログを書いている今ならわかります。
このときは、「相続税」が、どんな人に、どれぐらいかかるのか、
全く知らないまま動こうとしていました。
そもそも相続税ってどんなもの?
先生との面談のあと、書籍を読み返したのは言うまでもありません。
・「相続税」には基礎控除(「3,000万円+600万円×法定相続人の数」)の仕組みがある。
・多くの一般家庭では、財産がこの基礎控除の範囲となり、相続税が発生しないことは、珍しくない。
ご多分に漏れず。ってやつですね。
あ〜恥ずかしい(笑)
でも、傷にならないうちに気がつけてよかったです。
先生、ありがとうございました。
税金以外で大切な「相続対策」とは
話を、「名義変更」に戻しましょう。
そもそも「相続税」が関係ない人なら、
持ち家の「名義変更」はメリットが薄れます。
(大きめの固定資産ではあるけど、持っていたとしても税金の対象にならないから)
先生からのアドバイスは、こうでした。
「名義変更は、正直どっちでもいいです。
遺されたご家族のことを考えるなら、遺言書も選択肢になりますよ。」
一般的に、資産額が低い家庭ほど、
財産が分けにくいことがあったり、
ときには感情が先に立って揉めてしまうこともあるそうです。
遺言があると、手続きが簡素化され、
そのリスクを下げやすい、という話でした。
テレビドラマのイメージに、すっかり踊らされていました。
私たちの「相続対策」は、ここから始まった
その後、父が決めたことがあります。
・家の名義変更はしない
・公正証書をつくる
「相続対策」は、
税金がかからないなら安心、ではありません。
相続税を減らすことが目的なのではなく、
遺す人の意思が尊重され、遺される人が困らないようにすること。
この感覚に気づけたことは、
勘違いからスタートした私たち親子にとって、
十分意味のある一歩だったと感じています。


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