退職金の使いみち|父に伝えた娘の気持ち

父は、少し前にリタイアしました。
長い間がんばって働いてきたし、退職金はそれなりにあったようです。

おそらく多くの息子・娘世代がそうであるように、
私から父に、退職金ってもらえたの?とか、いくらだったの?とか、
質問したことはありません。

でも、お金の知識に触れるようになったら、
日々の父との会話の中で、
不思議と危なっかしいところが見つけられるようになりました。


親の優しさと、落とし穴

父は、私名義で新しく口座を作り、
そこに毎年いくらかずつ振り込もうと考えていたようで。

「退職金から少しずつ、娘や孫に残したらいいかな?と思ったけど、
結局、生命保険を買ったからそれはしなかったんだよ」

え、ちょっと待って。
名義は子どもでも、実際の管理や判断が親のまま。
それって、名義○金というやつなのでは、、、?(冷や汗)

父の「よかれと思って」の気持ちには、素直に感謝しつつ。
制度の話を抜きにできない場面ってあるよねと、ハラハラした話です。


父の本音と、私が伝えたこと

父の中には、こんな思いがあるようでした。
できれば自分のために、上手に使いたい。
でも、それは難しそうだし、うまく使えなかったら残せばいい。

この時代を生きてきた父らしい、漠然とした本音だと思います。

だから私が伝えたのは、
「残さなくていい」ということ。
そして、生命保険も含めて、
自分のために使う選択があっていいと思っていることでした。

相続のためでも、子どものためでもなく、
これからの時間を安心して過ごすために使ってほしい。
その気持ちを、できるだけそのまま言葉にしました。


知らない不安より、分かる安心へ

感情ではなく、事実として確認する。
「仕組みとしてどう扱われるのか」分かったうえで考える。
それだけで、お金に関する会話の空気はずいぶん変わりました。

大きなことを決めなくても、
「今どこに立っているか」を知るだけで、
先の話が現実的になります。

父の退職金も、これから続く私たちの暮らしも。
「なんとなく」で済ませないことが、
結果的に父の思いを一番守ることになるのかもしれません。

これからも、
確認しながら、整えながら、
無理のない形を探していけたらと思っています。

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