初めて確定申告をすることになったとき、
私が一番億劫に感じたのは、税金の計算ではありませんでした。
会社に何か聞かれたりしないだろうか。
余計な詮索をされたら面倒だな、と。
私が申告することになった理由は、副業ではありません。
保険の解約と、証券口座の利益と配当です。
就業規則に触れるものは、何ひとつありませんでした。
それでも、なんとなく落ち着かない。
モヤモヤを抱えながら手続きに踏み切るのがこわかったため、
経理関係に詳しい友人に尋ねました。
この記事では、そのとき教わった仕組みと、
実際に申告してみて何が起きたのかをお話しします。
この記事でわかること
- 確定申告をしたこと自体が、会社に伝わることはない
- ただし住民税の金額が大きく変わると、気づかれる可能性はある
- 住民税には「給与から天引き」と「自分で納付」の2つのルートがある
結論:申告したこと自体は、会社に伝わりません
友人の答えは、はっきりしていました。
確定申告をしたこと自体が、会社に伝わることはありません。
ただし、と続きました。
もし確定申告によって翌年に支払う税額が大きく変わった場合、
経理の方がその点に気がつく可能性は、無いとは言えない。
なぜそうなるのか。
確定申告で動く税金が2種類あることを知ると、腑に落ちました。
確定申告で動く税金は2種類
所得税は、会社を経由しません
1つめは所得税です。
所得税の還付や追納は、税務署と自分の口座で直接やり取りします。
会社はまったく関わりません。
私の場合は3,600円の追納でしたが、
これも自分でスマホから納めて、それで完了しました。
つまり、ここで会社に伝わる余地はないんです。
住民税は、2つのルートに分かれます
2つめは住民税。こちらが少しややこしいところでした。
住民税には「給与に上乗せされて天引きされる分」と、「自分で別に納める分」の、2つのルートがあります。
確定申告書には、これを選べる欄があるんです。
会社が把握できるのは、前者だけ。
給与から天引きするために、会社には住民税の金額が通知されるからです。
だからこそ、給与以外の所得にかかる住民税を「自分で納付」にしておくと、
その分は会社を経由しなくなります。
私も、この欄で「自分で納める」ほうを選びました。
実際にやってみて、どうなったか
翌年の6月、会社から住民税の通知書が配られました。
中身を見てみると、給与に上乗せされる分は、給与の金額だけで計算されていました。
保険の解約や株の利益は、まったく含まれていません。
そちらは最初から「自分で納める分」に振り分けられていたからです。
しかも今回、給与に上乗せされる住民税は、ふるさと納税のぶんだけ、むしろ少し下がりました。
下がったのであれば、経理の方は「ふるさと納税だなー」としか思われないはずです。
ただし、こんな失敗もしました
「自分で納める分」は、給与とは別に、自宅へ納付書が届きます。
しかも一括ではなく、年に数回の分割で届くんです。
ここで私、大失敗をしました。
毎月の支出管理表には給与天引き分の住民税しか記録していなかったので、
この納付書の存在を、すっかり忘れていたんです。
気づいたのは、重なったチラシの間から一枚のハガキが出てきたとき。
開いてみたら「督促状」の文字。
しかも納付の期限が、その日の当日でした。
金額は3,700円。
慌ててスマホでQRコードを読み取り、ネットバンキングからその場で払いました。
会社に伝わることを心配していたのに、
自分で納め忘れて督促状を受け取っていたら世話がありません。
「自分で納付」を選んだら、納付書が届くことを忘れない。
届いたらすぐ払う、と決めておいたほうがよさそうです。
気になる方は、事前に確認を
ひとつ補足しておきます。
「自分で納付」を選んでも、自治体によっては給与天引きにまとめられることがあるそうです。
私の場合はきちんと分かれましたが、これは絶対ではないようです。
もし副収入が20万円を超えて確定申告をする方や、
どうしても気になるという方は、お住まいの自治体に確認しておくと安心だと思います。
よくある質問
確定申告をしたことは、会社に知られますか
申告したこと自体は伝わりません。
所得税のやり取りは税務署と自分の間で完結しますし、住民税も「自分で納付」を選べば給与とは別ルートになります。
ただし給与から天引きされる住民税の金額が大きく変わった場合は、気づかれる可能性はあります。
「自分で納付」を選べば、絶対に知られませんか
絶対とは言えないようです。
自治体によっては給与天引きにまとめて計算されることがあると聞きました。
私の場合はきちんと分かれましたが、気になる方は自治体に確認してみてください。
副業ではない場合でも、気にしたほうがいいですか
私の場合は保険の解約と投資の利益だったので、就業規則に触れるものは何もありませんでした。
それでも仕組みを知らないうちは落ち着かなかったので、事前に理解しておくと安心して手続きに進めると思います。
まとめ
確定申告をしたこと自体が、会社に伝わることはありませんでした。
所得税は税務署と自分の間で完結します。
住民税も「自分で納付」を選べば、給与とは別のルートになります。
私が不安に思っていたことは、仕組みを知ってしまえば、たいしたことではありませんでした。
むしろ気をつけるべきだったのは、
別ルートで届く納付書を、自分が忘れないようにすることのほうでした。
※税制や自治体の運用は変わります。この記事は私個人の体験をまとめたものです。
実際の判断は、国税庁のサイトやお住まいの自治体でご確認ください。
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